ナポレオン


  •  品種の起源は不明?
  •  17世紀には本品種(ナポレオン)の存在を別名で報告されている。18世紀始めに入るとヨーロッパ諸国で栽培されていた古い品種であり、現在でも世界各地で栽培されています。
  •  本品種は数多くの異名があり、名称に関するいろいろの逸話があるが、『ナポレオン』という命名は1820年に植物学者パーメンタリア氏によるものであるとされています。
  •  その後、アメリカでは『オックスハート』または、『ロイヤル・アン』と異名で呼ばれていたが、1862年、ナポレオンの名がアメリカ果実学会誌に掲載され再び『ナポレオン』と呼ばれるようになりました。
  •  日本には、1872年(明治5年)に勧業寮によって導入、その後、名称が統一されるまで山形・秋田では「10号」、福島では「11号・山形10号・東郷」、北海道では「20号」と呼ばれ、1910年(明治43年)のオウトウ名称一定協議会で『那翁(ナポレオン)』と呼ばれるようになりました。
  •  果皮は黄色地に鮮紅色をし、果実はきれいなハートの形をして外観は美しいのが特徴!
  •  果肉はクリーム色で、肉質はち密で硬く、果汁は多い、糖度は16度前後、酸度は0.8〜1.0%と佐藤錦より酸味が強いが、完熟したものは甘酸適和して味が濃くておいしい生食・加工ともに適している晩生種のさくらんぼです。